2016/10/06 14:11
前編から日数が経ってしまいましたが、後編です。
前回は産地について、今回は日本に届いてからのお話です。
豆が産地から届き、いよいよ焙煎となります。
〔焙煎〕
焙煎とは簡単に言うと、「豆に熱を加えること」です。どれだけ熱を加えるか、どれくらいの時間加えるか、その他色々な要素が出来上がる豆の味を左右します。
焙煎中に味見などはできません。また、焙煎後すぐの豆も味が安定しないので、1日〜2日置いて味をみます。
焙煎中に味見できればいいのにな〜、といつも思ってしまいます。笑
味見しながら焙煎できればもっといいものができるのに…
なので豆の色、焙煎中の香り、音に注意を払いつつ、今までの焙煎のデータ、経験、勘を駆使して焙煎していくわけです。ちなみに「音」というのは焙煎中のパチパチという音のことです。音の波が2回ほどあり、焙煎の段階が大体わかります。基本的に浅煎りだと酸味が強くなり、深煎りしていくにつれて、苦味が増していきます。ほんとに奥深い作業で、お店によって焙煎のやり方も出来上がる味も違います。いや、ホント。
「抽出」
抽出はみなさんもやったことがあるかも知れません。そう、豆を粉にし、お湯を注いでいくアレです。
多くの人が使っているであろう、「ペーパーフィルターでのドリップ」を例に話をしていきたいと思います。
まずは豆を粉に挽きます。この挽き具合によっても味が変わり、細かく挽くほど苦味が出やすくなります。
そしてお湯を注ぎます。お湯の温度が高くなるほど苦味が出やすく、また、ゆっくり注ぐ程、苦味が出やすくなります。
コーヒーを選ぶ際のポイントとして、お湯を注いだときに豆が膨らむかどうか、というのがあります。これでわかることは「コーヒーの鮮度」。お湯を注いでも膨らまない豆は、焙煎してから日にちが経ってしまっている、または、粉にしてから時間が経ってしまっている可能性があります。ただし、浅煎りの豆の場合は少しだけ膨らみにくいみたいなので、一番確実なのは焙煎日を確認する事です。一般的には焙煎して2週間くらいが一番美味しく飲めると言われています。
ちなみに当店の豆の焙煎日は賞味期限の1ヶ月前ですよ!
…どうでしょうか。2回に渡ってコーヒーの生涯について書いてきましたが、少しは役に立ちましたか?笑
これだけ味に関わる行程がたくさん有り、多くの人が関わっている飲み物って他にないですよね!…え?ある?
近年、コーヒーの世界は大きな広がりを見せており、益々その広がりを私達に見せてくれることでしょう。変化の理由としては単純に、「良いコーヒーに関心を持つ人が増えた」ことがあげられます。つまり、需要が増えたことに対する供給ですね。
と、いうことは!
みんなが良いコーヒーを求める気持ちがコーヒーの世界の発展に繋がるわけです!素晴らしい。
本当に、本当に、楽しみですねー!あー、楽しみ!
お付き合いありがとうございました!それでは今日はこの辺で!
また次回!